DTMでオーディオファイルを扱う-DTM_Filevol.5
私がDTMを始めた頃はオーディオファイルの価値がわかりません でした。BPMもあっていない、keyもあっていない、 せっかく作ったのにどこか完成度が低い、 オーディオファイルを使って本当にオリジナルの作品だと言えるの だろうか…。 そんな理由から避けていたオーディオファイルですが、 今はたくさん活用していますし、 これがないと製作の幅がグンと狭まってしまうように思います。 ですので、 オーディオファイルを扱うにあたってのポイントをお教えしたいと 思います。
クオリティの高いオーディオファイルを使う
今やオーディオファイルはループ素材として既にDAWに搭載され ているものが多いと思います。 その中から自分が気に入ったファイルをどんどん選び出してみまし ょう。 弦楽器や管楽器などはmidiで打ち込むとどこが機械っぽいので オーディオファイルを重宝します!また、 かっこいいビートパターンを作る際にもとても有効です。
BPM(リージョンの長さ)を揃える
選んだオーディオファイルをDAW上に開いた後、 他の音と合わせて聴いて見るとリズムがバラバラになっていること はありませんか? これはオーディオファイルの編集機能で簡単に揃えることができま す。 この機能を知っていないと元々オーディオファイルが持っているB PMでしか使用することができないので注意しましょう!
音程(key)を変える
BPMもしっかりと揃ったところで次にチェックするべきところは のは、その曲のkeyです。 リズム感があっていても曲の音程と合っていなければ不協和音にな ってしまい、チグハグな音楽になってしまいます。 WAVES社のプラグイン「Sound Shifter pitch」 はオーディオファイルのkeyを簡単に移調できるのでとてもオス スメです。
ループにしてみてずっと聴き続けられるか
4小節なり、8小節なりをループして聴いてみましょう。 心地よく聴き続けられるのであればオーディオファイルを使い楽曲 の一部をうまく作れたと言って良いと思います。 ここにたどり着くまでにいくつかのポイントがありましたが慣れて しまえば簡単にできてしまいます。
組み合わせがオリジナルになる
以前はオーディオファイルを使うことによってオリジナル性が欠け しまうのじゃないかと思っていました。しかし、 今ではオーディオファイルなしに独創性がありクオリティの高い楽 曲を作るのは難しいのじゃないか…とさえ思うようになりました。 実際に演奏技術があり、音を録る環境がある人は中々いません。 CDになる作品にもたくさんのオーディオファイルが使われる時代 です。 臆することなくオーディオファイルに頼ってしまって良いのです。